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バ ラ カ ン作成秘話 歌詞編 壱

みなさんが踊りを練習してらっしゃるこの「バ ラ カ ン音頭」 元々は「バ ラ カ ン」という曲だった

構成が少し違うだけで歌詞などはほぼ同じ

今回はこの歌詞に込めた思いについて書きたいと思う(サウンドに込めた思いは次回 「サウンド編」で)

 

この歌詞は蒲原の衆が提案してくれたものを置き換えたりまとめたりしながら作った

蒲原弁の確認にはお友達の小笠原宏さんが刊行された蒲原弁の辞典を使っただよ

まあ込めた思いもなにも 歌詞の説明さや とりあえず歌詞をコピペしながら解説するずら

 


夜桜に は蒲原の春を賑わすさくらまつりでも一部では名高い御殿山の桜

蒲原は工場地帯として発展したことから桜の木は燃料になるからと植えられていたという話も聞く
 

にじむ涙は浄瑠璃か は牛若丸だった源義経が自分が源氏の人間だと知って奥州を目指したとき岡崎の矢作付近で浄瑠璃姫といちゃついたものの旅立ってしまい 追いかけた浄瑠璃姫が蒲原で追いついて再会したけれどやっぱり別れちゃった悲話から

吹上の浜むこう は蒲原の海辺の地名 伊豆半島から上がる初日の出も見られる

連なる夜びきの灯 「夜びき」は夜行われる桜えび漁のこと

 

ダシ粉も香り 「ダシ粉」は干したイワシを削ったもんでこの地域じゃあなんにでもかける

しぞーかおでんや富士宮焼きそばにも必ずと言っていいほどかかってる

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干し場もさくら咲く 「干し場」は干し桜えびを作る富士川沿いにある場所のこと

「さくら咲く」は桜えびをムラなく干すために高い位置から振り撒く様

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ここまでが一番だ

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和歌宮さん 和歌宮さんは蒲原にある和歌の神様の神社 山部赤人がここで百人一首にも入っている「田子の浦に…」のうたを読んだとされる 「信長公記」にも出てきて信長が立ち寄ったらしい

うちいでてみればシロタエの ここは山部赤人が読んだ百人一首の一節 万葉集では「田子の浦ゆ うちいでてみればましろにぞ」だったらしい

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御殿山 桜吊橋 御殿山は蒲原の宿場から富士山が見えない理由のひとつ 蒲原の北側を東西に長く塞いでいる山その山の中腹に赤い吊橋さくら吊橋がある

登れば 狼煙場! 御殿山の西側に蒲原城というお城がありそこからは富士川方面の敵が見えなかったので御殿山の上で見張って狼煙で知らせていたらしいその場所が狼煙場だ

 

みかんの花咲き 蒲原はみかんで大儲けした時代もあったらしい 年配の方は「オレンジの自由化がにくい」とよく言う

カンバーラカンバーラ

鉄管路いかいら 鉄管路はアルミ精製で電気をたくさん使う日本軽金属が自社で発電するために作った水力発電の水を送るパイプで御殿山の斜面を利用して水を落とす 「いかいら」は「おおきいでしょ」的な蒲原弁

カンバーラカンバーラ

おどるさコヨイ! 「~さ」はこのあたりでよく聞く方言で語尾につく ニュアンス的には「〇〇に決まってる」みたいな場面で使われる気がしている

 

長くなりそうなのでまずはここまで!

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